誰も知らない?ワールドゲームズの存在

オリンピックが世界最大の祭典だということは認めるとしても、オリンピックがすべてのアマチュアスポーツを取りまとめているわけではありません。また、オリンピックに採用されている競技もすべてが実施されているわけではありません。例えば、新体操でも男子の競技は実施されていません。陸上競技でも競泳競技でも実施されていない距離はあります。
東京オリンピック(2020)では野球とソフトボールが実施されるといっても、日本での特別措置で世界的に実施している国は少ないので、本来ならオリンピック競技ではありません。では、世界的な大会はワールドカップだけなのかというと、オリンピックで作用されていない競技はワールドゲームズとして4年に1回開催されています。と言われても、何のことかわからないという人が多いかと思います。
アマチュアスポーツの世界団体はスポーツアコード(Sports Accord)という団体に属しています。日本語では国際スポーツ連盟と呼ばれています。オリンピックに採用されている競技団体は国際オリンピック委員会に所属して、それ以外の競技団体は国際ワールドゲームズ協会に所属しています。今ではオンピック競技となっているバドミントン、野球、ソフトボール、テコンドー、ビーチバレーボール、女子ウエイトリフティング、トライアスロン、7人制ラグビーはワールドゲームズの競技でした。また、東京オリンピックの追加競技種目となった野球、ソフトボール、空手、ローラースポーツ(スケートボード)、スポーツクライミング、サーフィンもワールドゲームズの加盟競技です。
オリンピックは4年に1回の開催ということは(今回の1年延期を除けば)誰もが知ることですが、ワールドゲームズも4年に1回の開催ということは、ほとんど知られていません。オリンピック(夏季大会)の翌年に開催することになっていて、次回は2022年にアメリカのバーミングハムで開催されます(オリンピック延期に合わせて1年後の開催)。2001年には秋田県でも開催されていますが、これも地元以外では知られていません。
なぜ、こんなに詳しいのかというと、私が理事と務めていた公益財団法人日本健康スポーツ連盟の副理事長が日本ワールドゲームズ協会の会長の赤木恭平さんだからです。赤木さんは全日本ボウリング協会の名誉会長で、長らく会長を務め、一時期は世界ボウリング連盟の会長も務めていました。ちなみに岡山県高梁市の出身です。
日本ワールドゲームズ協会の加盟競技団体は、ホームページに掲載されています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)