日本メディカルダイエット支援機構のメディカルダイエット講習では、エネルギー代謝の促進法の一つとしてウォーキングを採用しています。ウォーキングに特化してエネルギー代謝を高める講習も計画しています。
エネルギー代謝というと、エネルギー源(ブドウ糖、脂肪酸)を細胞のミトコンドリアでエネルギー化させることを一般には指していますが、これは代謝科学では異化と呼ばれます。もう一つ同化と呼ばれるエネルギー代謝があり、作り出したエネルギーを細胞の中で使って生化学反応を起こすことを指しています。
ウォーキングによってエネルギーを作り出して体脂肪を減らすことと同時に、作り出されたエネルギーを健康の維持・増進に使おうということです。そのためには、まずは生活習慣病の誘因となるブドウ糖、脂肪酸を効果的にエネルギー化して、生活習慣病(糖尿病、脂質異常症、高血圧など)を予防・改善するための歩き方を教えることが重要との考えで、日本ウオーキング協会の資格認定講習の内容を見直す提案をしました。
(そのきっかけについては前回に紹介しました)
健康ウオーキングという資格認定でしたが、生活習慣病の予防と改善の歩き方はまったく触れていませんでした。生活習慣病の項目はあったものの、生活習慣病の人がウオーキングイベントに参加したときの安全対策ばかりで、イベント運営者のための資格認定でした。
(一般にはウォーキングですが、日本ウオーキング協会は“ウオーキング”を使っています)
日本ウオーキング協会を通じての健康ウォーキングの指導は難しいと感じて、生活習慣病に合わせたウォーキング法は他の資格認定で活かそうということになりました。
この研究成果については、日本メディカルダイエット支援機構から複数の全国団体に提供していましたが、当機構の本部を岡山に移してから当地での講習と実践を検討してきました。講習内容は完成していて、すでに複数の団体で検証されています。
晴れの国で雨が少なく、都市部は平らな土地が広く、勉強熱心で、健康度も高いという岡山こそが健康ウォーキングに向いているとの考えで、これに賛同してもらえる方と一緒に講習を進めていきたいとの意向です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕