講習NAVI15 バウンド運動の始まり

運動は資格認定講習に向いていて、ただ歩くだけと思われがちなウォーキングでも複数の資格認定が行われています(日本ウオーキング協会の健康ウオーキング指導士など)。有酸素運動のバウンドボールによるバウンド運動も、資格認定に向いた運動になると考えています。それくらい効果があり、有効性を高めるためには一定の知識と技術が必要になるからです。

バウンドボールは、一般にはバランスボールと呼ばれているものです。

日本に初めて持ち込まれたときにはBボールと呼ばれて、バウンド(Bound)、バランス(Balance)、バルーン(Balloon)の3つの運動の頭文字をとって3Bとも呼ばれていました。しかし、先に3B体操があったことから3Bは使われず、Bボールをメディアで広めた団体が体幹トレーニングのためのバランスボールとして紹介したことから他の2つのBは忘れ去られた存在となってしまいました。バウンドはバランスのための準備運動に使われるくらいです。

しかし、バウンドボールは全身を動かしながら実施できる運動で、有酸素運動だけでなく、普段の運動では強化しにくいインナーマッスルを刺激することができるうえに、無酸素領域の運動もできる特徴のある運動器具であり、これを活用した運動法となります。

バウンドボールは、ボールに乗っても全体重をあずけても破損しない強度と弾力があるボールで、素材としては主には塩化ビニル樹脂が使われます。ボールに体重をあずけることは不安定感があることからバランス感覚が磨かれ、姿勢の矯正、身体の柔軟性向上、筋力強化の効果も認められています。

大きさ(直径)は45〜80cmが通常で、用途や身体の大きさによって使い分けられます。バウンドボールとしては直径が55〜65cmが主として使われます。また、ボール内の空気の量を調整することによって硬さを変え、身体にかかる負荷やバウンドの状態を調節することができます。

ボールに腰掛けて、膝の角度が90度になる大きさを選び、空気の量によって微調整を行うことで、個人の状態に合った運動プログラムを提供することができるメリットがあります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕