資格認定のきっかけが厨房業界だった

勉強をした結果は、何らかの形で成果として見える形にしたいものです。修了というのは勉強をして結果を証明するもので、一定のレベルに達したかどうかを認めるものではありません。そこで、レベルをクリアしたことを確認して認めるのが資格認定です。資格認定に初めて携わったのは社会人1年目に日本厨房工業会の厨房設備士の資格認定制度を構築するタイミングで関わったことです。この制度は1級、2級と段階を設けていて、実務年齢で分けられています。
いわゆる初級、上級という2段階システムですが、2級に合格したら1級を受講できるという仕組みです。それでは面白さに欠けるなと考えているときに巡り合ったのが3段階方式を実施している団体でした。初級は中級を受講することができて、中級になると初級講習の講師となって講習を開催できるというもので、さらに中級が上級を受講して上級になると中級の講習を開催できるというものです。これによって、ただ勉強をしようというだけでなく、自分が学ぶ立場から教える立場になろうというモチベーションを持って学んでいくシステムです。
このシステムを意識して、次々に持ち込まれる資格認定を実施しようとしても、自分が教える立場になろうという人が、なかなか現れなくて、実際に実施できたのは私が特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構を設立して、メディカルダイエットアドバイザーを初級、中級、上級として、上位資格に下位資格の講習を認めたことでした。
この一応の成果を経て、健康スポーツサプリメント指導者もサプリメント情報知識検定もインターバルウォーキング指導者も3段階方式にしています。
ただ、今はコロナ禍で、面談での講習ができにくいことから、足踏み状態にはあります。できることなら、発達障害児のための栄養指導、生活改善指導にも段階制度を採用して、学んで資格を取得した人が、講師として収益を得ながら活動できるシステムを実施することを目指して活動をしているところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)