身体年齢57 身体年齢を知ったときの対応

身体年齢測定は、身長、体重、腹囲、左右の握力、閉眼片足立ち時間を測定することで、各スコアから身体の年齢を割り出すシステムで、実年齢との差が割り出されます。
ただ、身体年齢を表示するだけでなく、その裏付けとなる根拠と測定結果が示されます。身体年齢が実年齢よりも高く表示されたときには、何が原因なのか、何を改善すればよいのかがわかるように工夫されています。

実年齢よりも1〜2歳だけ高く表示されたときには、「誤差の範囲」と考えたり、「少し生活を改善すればよい」と考える人が多いようです。それは当たっていることもあるのですが、どこが誤差の範囲なのか、何を改善すべきかということがわからないと、気休めの感覚にもなりかねません。

実年齢よりも若く表示されたときには、その結果に安心してしまう人と、現状維持に努めようとする人に分かれます。安心して、これまでと同じ生活を続けようと思ってくれればよいのですが、安心して食事量を増やす、運動の機会を減らすといったことも、よく見られます。

短期的には、これが問題ない人もいるでしょうし、実年齢との差が大きくて相当に若く表示された場合であれば1〜2年で実年齢との差がゼロになる、実年齢を身体年齢が超えるということもないかもしれません。

しかし、年齢を重ねると生活の変化が身体年齢に与える影響が高まっていきます。一度の測定結果で安心してしまうことは、よい結果にはつながりません。

そのため、身体年齢測定は少なくとも1年に1回、できれば1年に2回以上の測定がすすめられます。中でも行動変容がすすめられる生活習慣病に該当する人は、行動変容の結果が、どのように身体年齢に現れるかを知ってほしいところで、それがモチベーションとなって、よい結果がもたらされるということが言えます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕