転がらないのがおにぎり?

おにぎりとおむすびは、どう違うのか、というのはクイズの定番で、テレビの小ネタにもよく使われています。“おむすびコロリン”という言葉があるように、おむすびは転がるもの。それならば転がらないのがおにぎりという話が使われていました。形状で言えば、三角形がおにぎりで、丸型や俵型がおむすびということになります。
ところが、歴史的なところでは、神様と食事を通じて一緒になることから「結び」の意味で神樣が住まう山の形にしたところから始まったと言われ、三角形のものがおむすびということになります。三角形では転がるイメージがありません。
おにぎりは東日本の呼び名で、おむすびは西日本の呼び名という話をする歴史家がいたり、海苔が一部にだけ巻いてあるのがおにぎり、全体を海苔で包んであるのがおむすびという説や、店での呼び名の違いという話もあります。ちなみに、コンビニのファミリーマート、デイリーヤマザキ、ポプラがおむすび、セブンイレブン、ローソン、サークルK・サンクス、ミニストップ、セイコーマート、セーブオン、スリーエフがおにぎりと分かれています。提携や合併によって吸収した側に合わせるか、気になるところです。
実際のところは、どうなんだろうと、テレビ的な手法で三角形の“おんぎり”か“おむすび”か、とにかく坂道で転がしてみましたが(そんなことする必要があるのか、という批判は無視して)、案の定、すぐに横に倒れて(コンビニの“おにぎり”を使用)しまいました。
今は、どちらが正しいか、という結論を出すのではなく、また考えてみることにします。