速歩と普通歩行を繰り返すインターバルウォーキングの実践

インターバルウォーキングは、速歩と普通歩行を交互に繰り返す歩行法で、形態としてはウォーキングの延長ではあるものの、その目指すところは通常のウォーキングとは大きく異なることがあります。それは運動による間接的な健康の維持・増進ではなく、積極的な健康づくりの手法として歩くことの可能性を最大限に引き出すことであり、さまざまなアプローチに取り組んでいます。
日本ウオーキング協会では、健康ウオーキング指導士を養成していますが、健康目的で歩いている人の多くは生活習慣病の知識や改善のための歩き方を求めているものの、その教育内容は生活習慣病の人が参加した場合の安全面の注意点が語られ、効果的な改善法などについては教育されていません。最も知りたい安全で効果がある歩行法については以前から各団体が検討をしてきており、ウォーキング健康法について検討が重ねられてきました。その研究成果をインターバルウォーキングの重要事項とするために、生活習慣病、認知機能、健康寿命延伸などについて取りまとめられています。
インターバルウォーキングは体力や体格、技術面で、これまでスポーツに積極的に参加してこなかった人たちにも、また高齢者にも継続してもらえるスポーツ感覚のウォーキングです。障害者も参加できるスポーツとして、ユニバーサルスポーツがあり、各地域の社会福祉法人と各スポーツ団体によって実施されています。高齢化は障害化とイコールであり、すべての障害者で可能ではないものの、障害者も高齢者も子どももともに楽しみながら健康づくりに取り組めるユニバーサルスポーツと連携して推進していくことが重要です。
インターバルウォーキングの実践では、地域や福祉施設などにおけるインターバルウォーキングの指導と普及のほかに、2本のポールを用いたノルディックスタイルのウォーキング、ポールを用いた日常的なトレーニングのポールストレッチを指導・普及に取り組んでいます。
インターバルウォーキング、ノルディックウォーキング、ポールストレッチを実践して、その効果を広く普及していくためには、幅広い健康知識も必要となります。日本メディカルダイエット支援機構は生理学に基づいた健康法であるメディカルダイエットのほかに、運動・栄養・休養(入浴、睡眠)を組み合わせたタイミング健康法、生活習慣病の基礎知識、サプリメント情報、運動を継続するためのケア法などを座学講習として実施しており、歩くことと合わせて健康寿命を延伸するための教育にも取り組んでいきます。