運動ガイド34 身体活動・運動を安全に行うためのポイント5

厚生労働省は「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」を公表しました。その中の「身体活動・運動を安全に行うためのポイント」の「新たに運動を開始するときの確認事項」の後半の続きを紹介します。

〔新たに運動を開始するときの確認事項〕
4)身体活動の状況(STEP3)
例えば特定健診や後期高齢者健診の質問票の項目が活用できます。

「身体活動の現状評価」
特定健診の標準的な質問票より
・1日30分以上の軽く汗をかく運動を週2日以上、1年以上実施
・日常生活において歩行又は同等の身体活動を1日1時間以上実施
・ほぼ同じ年齢の同性と比較して歩く速度が速い

後期高齢者健診の質問票より
・以前に比べて歩く速度が遅くなってきたと思いますか
・この1年間に転んだことがありますか
・ウォーキング等の運動を週に1回以上していますか

実施状況を縦断的・定量的に把握し、その後の運動指導に役立てるためには、追加質問として、運動の種類(何を)、時間、頻度、期間や日頃の歩数も確認しましょう。
(医療機関には電子カルテ上に特定のフォーマットを導入し、バイタルサインの1つとして活用することが勧められています。)
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕