リテラシー(literacy)は、もともとは文字や文章を読んで、内容を理解して文章を書く能力を指す言葉で、膨大な情報の中から必要な情報を引き出して活用するという意味も含んでいます。
リテラシーは広範の意味合いがありますが、そのリテラシーの中から自分が長く関わってきた健康分野に限ってみると「健康リテラシー」という分野があります。健康リテラシーは「健康や医療に関する正しい情報を入手して、理解して活用する能力」を指しています。
健康リテラシーの範囲は、食事(栄養)や運動、保健といった生活習慣に関する情報となるのですが、さらにピンポイント的に絞ったのが「食のリテラシー」です。
今のように膨大というレベルを通り越して、情報が洪水のように押し寄せる時代には、食に限っても情報を確認することが難しいような状態です。
情報の発信源の中心が新聞や雑誌、書籍からテレビ、インターネットへと移ってきて、今ではネット検索で、いくらでも情報が得られるようになっています。
あまりにも情報量が多くなりすぎて、押し寄せる情報の波の中から大切なこと、自分にとって重要なことを選択するのは容易なことではありません。
できることであれば、多くの人が「食のリテラシー」を身につけて、それぞれの人が正しい情報を見抜き、その情報が使えるものなのか、自分に合っているのか、継続できるのかを考えて、食べる行為に取り組んでほしいのですが、そのためには知っておくべきことがあります。
その知っておくべきことのヒントを、この連載コラムで伝えていきたいと考えています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕