食のリテラシー9 噛むメリット

噛むことのメリットについては多くの研究が重ねられていて、消化吸収の促進から虫歯の予防、生活習慣病や認知症の予防、免疫の強化など全身の健康に及んでいることがわかってきています。

唾液に含まれる消化酵素のアミラーゼは、咀嚼によって食べ物と混ざり合い、炭水化物(デンプン)を麦芽糖へと分解してくれます。よく噛むことによって、ご飯は甘くなっていきます。

咀嚼して唾液が分泌されると、その連鎖反応として消化器官が働き始め、たんぱく質や脂質(脂肪)を分解する消化酵素が充分に分泌されるようになります。

消化酵素を直接的に多く分泌させることは難しくても、唾液は咀嚼によって分泌を進めることができるため、よく噛むことで消化吸収を全般的に高めていくことができるというわけです。

唾液の中には、リゾチームやラクトフェリンといった抗菌作用のある成分や唾液の消化酵素でもあるカタラーゼも含まれています。

ラクトフェリンは鉄を含んだ糖たんぱく質で、腸内細菌の善玉菌を増やし、免疫を高める作用も認められています。

また、唾液には免疫の抗体の働きを強めて、発がん物質の働きを弱めるラクトペルオキシターゼという酵素も含まれています。

また、唾液の消化酵素でもあるカタラーゼには活性酸素を消去する作用もあります。活性酸素を消去するためには、30秒間は必要だといわれます。1回噛むのが1秒とすると、一口について30回は噛むのが健康のためによいということがわかります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕