「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、日間変動を説明しています。
エネルギーと栄養素摂取量に日間変動が存在することは広く知られています。
日間変動の程度は個人と集団によって異なります。例えば、日本人の成人女性では、個人レベルで習慣的な摂取量の±5%または±10%の入る摂取量を得るために、それぞれ必要な調査日数は栄養素や年齢によっても異なります。
集団を対象として摂取状態の評価を行うときには、集団における摂取量の分布のばらつきが結果的に無視できない影響を与えます。日間変動のため、調査日数が短いほど、習慣的な摂取量の分布曲線に比べ、調査から得られる分布曲線は幅が広くなります。
そのため、食事摂取基準で示された数値を用いて摂取不足や過剰摂取を示す者の割合を算出すると、その割合は、短い日数の調査から得られた分布を用いる場合と習慣的な摂取量の分布を用いる場合では異なります。
例えば、50〜69歳の男女を対象に、12日間にわたって秤量食事記録法を用いた調査では、調査日別にみた栄養素摂取量が不足または過剰している可能性のある者の割合の結果が報告されています。
日間変動だけでなく、季節間変動すなわち季節差の存在も推測されますが、日本人の明確な季節差が存在する栄養素としてビタミンCが報告されています。
その他の栄養素についても季節差を認めた報告もあるため、季節によって食事内容が大幅に変動することが予測される場合には、留意することが望ましいとされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕