高齢者の身体と疾病の特徴1 3つの老年症候群

高齢者の身体と疾病の特徴について、3つの老年症候群を紹介します。これは日本医師会の資料を改変して作成したものです。

◎3つの老年症候群
 高齢者にみられる身体と疾病の特徴については、老年に無関係で起こるものと老年期に特に増えるものとに分類されます。

*加齢変化なし
めまい、息切れ、胸部腫瘤、胸腹水、頭痛、意識障害、不眠、転倒、骨折、腹痛、黄疸、リンパ節腫脹、下痢、低体温、肥満、睡眠時呼吸障害、喀血、吐下血

*前期老齢者で増加
認知症、脱水、麻痺、骨関節変形、視力低下、発熱、関節痛、腰痛、喀痰、咳嗽、喘鳴、食欲不振、浮腫、やせ、しびれ、言語障害、悪心嘔吐、便秘、呼吸困難、体重減少

*後期老齢者で増加
ADL低下、骨粗鬆症、椎体骨折、嚥下困難、尿失禁、頻尿、譫妄、鬱、褥瘡、難聴、貧血、低栄養、出血傾向、胸痛、不整脈