1人の質問への返答を多くに向けて発信する理由

セミナーなどで質問を受けたときに、質問者1人だけに返答するのではなくて、会場にいる全員に向かって返答コメントをすることがあります。中には、「自分が質問しているのから自分以外に向かって話をするのは失礼だ」と言って怒り出す人もいるのですが、その返答スタイルを変えるつもりはありません。誰の質問に対しても同じようにしているというわけではなくて、セミナーなどで言い忘れたこと、追加したほうがよいこと、そして多くの人に知ってもらいたいという、とても良い質問を受けたときにだけ行っていることです。
「とても良い質問で、これは皆さんに知っておいてほしいことなので、皆さんに対して話します」とか「だからといって、質問をした人に役立たない話をするわけではないので了承してください」という断りをしてから話をすればよかったことで、初めのころはトラブルが起こらないように注意をして話をしていたつもりです。しかし、同じ会場で、同じ言い方をするのもどうかという考えもあり、ついつい省略してしまうこともあって、こんな結果を生むことにもなっています。
多くの人に伝えるということでは、日本メディカルダイエット支援機構のホームページも同じで、最新情報は多くの人に向けた内容になっていますが、その中には1人に向けた内容を全体に向けた話として書いていることもあります。例えば、個人的な話をしているときに質問を受けたこと、話題として出て疑問を感じたことを個人対個人のSNSで返答するのではなくて、ホームページを通じて返答しています。といっても、これを読んだ人は、まず個人的な返答をアレンジしたものだと気づかれるような書き方はしていません。知っている人が見ればわかるという書き方になっています。
そのことを、もともと発信している人が気づいていないようでは役に立たなくなるので、最新情報に書いたときには、その人に「ここで返答しています」というメッセージだけは入れています。テーマを設けて情報発信している中に、急に違和感のあるコメントが出ているときには、ひょっとすると個人向けを全体向けにアレンジしているのかも、と疑って見てもらうのもよいかと思います。