100kcal栄養学1 栄養バランスの着目点

栄養バランスを取ることは健康維持のための食事の基本中の基本とされています。

「栄養バランス」という用語は、必要なものを摂取するというイメージがあって、「これだけは食べなければならない」という義務的な指示にもなっている一方で、「これだけ食べていれば大丈夫」という安心材料にもなっています。

用語を聞いただけで、なんとなくイメージはできるものの、実際に何を、どれだけ食べればよいのかということになると、よく理解できていない、他の人に説明しようとしても、どう話せばよいのかわからないということも少なくないはずです。

NHK総合テレビの「チコちゃんに叱られる!」で、好奇心旺盛でなんでも知っている5歳の女の子(という設定の着ぐるみのチコちゃん)が素朴であり、当たり前すぎてかえって答えられないような疑問を投げかけて大人を困らせていますが、その疑問として問われてもおかしくないようなことです。

実際には、まだ「栄養バランスってなに?」という疑問を投げかけるシーンは登場していません。

それならば、その疑問を、ここで解説しよう――ということではないのですが、テレビ番組で取り上げられるようなことがあったとしたら、こんなような内容にしたらどうだろうか、ということで着目したのが「100kcalで考える栄養バランス」です。

一般的に栄養バランスと言われて思い浮かべるのは、六つの基礎食品群かと思います。

これは三大エネルギー源のたんぱく質、脂質、糖質(炭水化物)のバランスを基本として、これにビタミン、ミネラルを必要な分だけ摂ることで、さらに食物繊維の摂取もすすめられています。ここであげた6種類は「六大栄養素」と呼ばれています。

食品の摂取のバランスとして示されることが多く、六つの基礎食品として六角形の図で示されることも多いことから、見たことがある人も多いはずです。

図解は理解しやすいので、「100kcal栄養バランス」も感覚的にわかるように伝えたいのですが、日本メディカルダイエット支援機構のホームページの最新情報のコラムは、すべて文字原稿だけにしています。

栄養バランスの大切さは、話をするだけで理解してもらえるようにする必要があると考えていることから、図表なしで、どこまで伝わるか挑戦をしていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕