100kcalで考える栄養学は理解しやすく、そのツールとして100kcalのチケットを使って、食品を選んでいくという方法は、実践しやすい方法です。
100kcal単位で1日に食べるものを選択して組み立てていくのは、単にわかりやすいだけでなく、栄養バランスも確保されるように、大学や医療機関などによって内容が詰められてきました。
栄養指導は栄養士と管理栄養士の役割ですが、その指導を受けることがなくても、100kcal単位で意味が理解できれば、誰でも使えるようになります。それこそ“子どもでもわかる”ということまで考えて普及に取り組んできました。
子どもといっても中学生くらいからを想定していますが、逆に理解してくれない人たちがいます。その多くが栄養士と管理栄養士です。理解してくれない原因の一つは、「理解できない」ことです。
日本の栄養学は100kcal単位で始まったことは、これまでに紹介してきました。そして、戦後の緊急措置として80kcal単位で取り組むことになりました。
戦後は第二次世界大戦が終わった1945年(昭和20年)からを指していますが、1954年(昭和29年)に100kcalから80kcalに変更になったことは以前(100kcal栄養学9)に書きました。
現在の栄養士と管理栄養士は、80kcalの栄養学を学び、それで過ごしてきた人がほとんどです。80kcalこそが栄養学の基本との考えを、今さら100kcalにすることを言われても、そのことが理解できないということです。
理解できないことを、理解するように普及することには強い抵抗感があって、わかっていても力も貸してくれないということも起こっています。
「100kcalに変えることは自分が学び、実践してきたことを否定すること」という声もあることから、栄養学を学んだ方ではない人による普及に、あえて取り組んでいます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕