「信じる者はすくわれる(救われる)」という言葉は、一つのことに向かって一心に向かっていく素晴らしい姿勢を示しています。それを心に刻んで東京での活動の成果を、岡山でも続けたいとの思いをもって移住したのは6年前のことでした。
移住の目的は、私どもの理事の1人が岡山の出身で、地元の貢献として介護施設を設立したいとの意向があり、それを受けてのことでした。
しかし、移住直後から「信じてよいのか」と疑問が湧いてくるようなことがありました。介護施設がコンセプト変更から介護予防施設になりました。これは施設の予定地の近くに自治体が運営する介護施設の建設が決まったからで、そこと連携する運動設備もある介護予防施設ということで、これは理解ができることでした。
ところが、さらにコンセプト変更があり、最終的には運動施設がある娯楽施設となって、これでは移住目的とは違うということで離れることになりました。
そのときに感じたのはタイトルにある「信じる者は足元をすくわれる(掬われる)」で、救われるはずが、まさか足元を掬われる結果になるとは思いもしなかったのです。
今では、冗談めかして「信じる者は足元をすくわれる」などと平気で言えるようになりましたが、当時は東京に戻ることも真剣に考えました。そのときには、すでに移住から3年ほどが経っていて、東京人脈を元に戻すのは大変なことでした。
一緒に移住した家族は岡山が気に入っていて、岡山で新たな仕事を始めるということで、現在の発達障害児支援の活動に関わることになりました。
とはいっても、岡山では狭い範囲(瀬戸駅〜和気駅)でしか動いていなかったので、岡山で人脈と言えるほどの出会いはありませんでした。
たまたま叔父が日本社会事業大学の学長を務めた社会福祉学者の三浦文夫さんだった関係から社会福祉法人旭川荘を訪ねたところ、対応していただいた副理事長さんが、厚生労働省では障害福祉課長を務められていて、そのときに見知っていたので、そこから人脈を広げることができました。
岡山で私が着手することも見つかり、それを機会に岡山市南倫理法人会にも入会させてもらい、今後は「信じるものはすくわれる」を実践していけるように努めていきます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕