「身から出た錆(サビ)」というと、自分の報いが災いとなって起こることで、元々の意味は刀剣から出た錆が刀剣の価値を下げてしまう、ということです。自分のやった悪い行いで自分自身が苦しむことという意味で、自業自得と同じ意味合いとされることは多いようです。
自業自得は他人の行動を批判するときに使うことが多いこともあって、悪いことが起こるという意味だと思われがちですが、自業(自らの業=行い)が自得(自分自身で受けること)ということで、良いことも自業自得です。自分が今やっていることが自分の将来の運命を生み出すということから考えると、倫理の勉強の中で感じたことと共通しているようです。
これに対して「身から出た錆」のほうは明らかによくないことが起こることを指しているわけですが、その意味だからこそ、あえて「身から出たサービス」という妙な“親父ギャグ”のようなことを口走っています。
自分としては相手のことを思って行動するサービスのつもりでやっているのに、それが行きすぎて、忙しいだけ、自分を苦しめることになるということで、“錆”にならないようにという自戒も込めて「身から出たサービス」と言っています。
そのようなことを言うのは、私たちが実施している健康関連の講習は、ただ教えただけで終わらず、学んだあとには情報更新が重要という思いがあるからです。そのため、資格認定方式にして、資格更新までの期間、ずっと情報を送り続けています。
健康に関すること、医学や科学に関することは常に更新されていて、古い情報は間違いとなることを強く認識しているからです。資格認定の試験は大学でいえば卒業試験ではなくて、学んだことによって気づいたことを情報によって学び続けるという入学試験の位置付けだと話しています。
そんな思いも、受講生によっては受け止め方が違っていて、私たちの「小さな親切」を「大きなお世話」と返してくる人が少なからずいるのも事実です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕