「共創社会」は、競争社会の次の段階として掲げられたことで、その先には「協創社会」があるとの考え方をされています。
共創は、異なる立場の人たち、企業・機関などが協力しあって、共に新たな価値を創造することを指しています。
これに対して協創は、協力して創造することで、似ているというか、ほとんど同じ、同じことを別の文字を当てはめているのではないか、ひょっとすると文字の変換ミスではないかと言われることもあります。
この違いを別の言葉で説明したのが、「共創は共感して創ること」「協創は協力して創ること」で、これは世界一のレジャー産業の日本法人の代表が使っていました。
共感して創るというのは、参加する全員が共通の理念を共感しながら創造していくことです。これは一緒に行動していながらも、ゴールとするところは全員が一致しているとは限りません。むしろゴールは異なっていて、一時的に一緒に行動しているという状態です。
これに対して協力して創るというのは、それぞれの人が自分一人のゴールを目指すのではなくて、常に全員が共通するゴールを意識しながら進んでいくことです。そして、皆で共通のゴールに達することを指しています。
この説明でも、まだわかりにくいかと思いますが、参加するのが専門家である場合には、共創は関係するメンバーが一緒に活動することによって、それぞれの技術や成果の改善を行なっていくことです。これに対して協創は互いの専門性を認め、専門性を活かした改善を一緒に行い、その成果を共有することという使い分けをしています。
このことを居場所という感覚で考えてみると、それぞれの専門性を持っている個人が自らの能力を活かしていくのが第1の居場所、その個人が同じ目的をもって一つの場所に集うことが第2の居場所となります。その先には第3の居場所、第4の居場所があります。
(これについては「4thプレイス12」で触れていきます)
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕