それぞれの専門性を持っている個人が自らの能力を活かしていくのが第1の居場所、その個人が同じ目的をもって一つの場所に集うことが第2の居場所となる、ということを前回(4thプレイス11)紹介しました。
それを受けて今回は、その先にある第3の居場所、第4の居場所について書き進めていきます。
それぞれにとっての第2の居場所は別の組織であっても、共通する目的・目標をもって集うところが第3の居場所との考えです。これは異業種交流会、コンソーシアムと考えることもできます。コンソーシアムは共通の目的をもって協力し合う仲間、共通の目的のために組織が作る共同体を指しています。
これが協会や組合であった場合には、必要とするときには一緒に行動して、それ以外はバラバラに活動するということになります。それぞれの活動は違っていても、同じ方向を見ているメンバーによって、それぞれの特徴を活かして新たなステージを作り出していくところまで進むと、これは第4の居場所の範疇となります。
それぞれの専門性が、例えば環境、教育、防災であったとすると、なかなか合致した活動をしにくいようにも思われます。しかし、その目的が子どもの健全な発育、それによる地域の活性化、住みやすい社会の創造ということで、これによって参加メンバーが、それぞれの特性を活かして、プラスの結果を求める活動となります。
専門性は異なっていても、関係しあっているものを同時に考えること、協力できるところは専門とは違っても力を出し合っていくことによって、新たな自分たちが作る第4の居場所とすることができます。
それはサービスを提供する側の第4の居場所だけでなく、サービスを受ける側の方々にとっても第4の居場所となっていく活動となります。
〔セカンドステージ連盟 小林正人〕