断捨離ブームの始まりの都市とされる2009年には、「いつでもコンビニで手に入るものを家に備蓄しておく必要はない」という主張が受け入れられ、身近に置いておくべき食品まで断捨離した人も少なくありませんでした。これは、今の状態が長く続くという安心というか慢心があってのことで、この慢心は東日本大震災(2011年3月11日)の発生で実に危ういことが明らかになりました。断捨離ブームから、わずか2年後のことです。
食品の流通が止まり、店頭から食品が消え、急に備蓄の大切さが訴えられるという断捨離とは逆のことが起こったのです。これで食品の無駄な廃棄はなくなるのではないかと期待されたものの、今はフードロスで食べられるのに捨てられるものをフードバンクとして配布するという時代になり、これが美徳として語られています。
その日に食べるものもない人にとっては有難いことなので、続いてほしいという気持ちはあるものの、食品を無駄にしないシステムは必要とされながらも構築されないまま今に至り、3分の1ルールも、そのままです。3分の1ルールというのは、賞味期限の3分の1以内で小売店に納品する慣例で、賞味期限の残りが3分の1になったら返品か、廃棄か、安売りかを選択するという状況になっています。そのために製造会社からも小売店からもフードバンクに食品が届けられるという結果になっています。
日本の食料自給率はカロリーベースで37%と非常に低く、国内で生産されているものでも飼料や肥料が輸入に頼っていることは非常に危ういことは以前から言われ続けてきたことです。その前提のうえに、世界的な食糧難があり、急速な円安で海外からの輸入されている食品が大きく値上がりして、食べるものを減らさなければならないような状況になっています。
こんな危機的な状況を乗り切るためには、これまで以上の身体的なエネルギーが必要になります。そのエネルギー源は食品なので、エネルギーを作り出すためには他の方法を考えなければなりません。そのエネルギー源として着目しているのは、脂肪細胞の中に蓄えられている無駄と思われている体脂肪(中性脂肪)です。この体脂肪をエネルギー化させるために、私たちはメディカルダイエットによるエネルギー代謝をすすめているのです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)