Medical Diet118 1日の摂取エネルギーを計算

健康的なダイエットのために、どれくらいの運動をすればよいのか、どれくらいの食事を摂ればよいのかということは、メディカルダイエット講習の受講者にとっても大きな関心事です。これは自分のダイエットだけでなく、ダイエット指導をする人への情報としても重要なテーマとなります。
1日に必要なエネルギー量は、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。身体活動などに適した摂取エネルギー量を求め、それを超えた分を運動で消費することがダイエットの基本となります。
その計算式は「身長×身長×体格指数×基礎代謝基準値×身体活動レベル」で、私を例にすると「1.68m×1.68m×22×21.5×1.75≒2336kcal」となります。
体格指数は22と決められています。基礎代謝基準値は性別と年齢によって違っていて、男性では12~14歳が31.0、15~17歳が27.0、18~29歳が24.0、30~49歳が22.3、50歳以上が21.5です。
女性では12~14歳が29.6、15~17歳が25.3、18~29歳が22.1、30~49歳が21.7、50歳以上が20.7です。男性のほうが基礎代謝は高くて、年齢を重ねるほど基礎代謝が低下していることがわかります。
また、身体活動レベルは、レベルI(低い)が1.50、レベルII(普通)が1.75、レベルⅢ(高い)が2.00となっています。普通に動いている人はレベルIIで、これに相当する人が最も多くなっています。
この計算によって得られた1日の摂取エネルギー量を基準にして、減量希望なら、これよりも食事量を少なくして、増量目的なら増やすようにします。
どれくらいの食事量を増減するのかについては、次回に続きます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)