バウンドボール(バランスボールのバウンド活用)による運動は、複数の筋肉を同時に刺激して強化する効果が期待されています。筋肉は白筋と赤筋に大きく分けられますが、それ以外にピンク筋(桃筋)と呼ばれる特別な筋肉も存在しています。
白筋は無酸素運動で使われる筋肉で、赤筋は有酸素運動で使われる筋肉です。筋肉の性質に合った刺激を与えることで、それぞれの筋肉を強化していくことができます。筋肉の数は誕生したときから変わることがなくて、どちらの筋肉を刺激したのかによって筋肉の太さが変化していきます。年齢を重ねてからは筋肉運動をしても筋肉が増えないと思われがちですが、どんな年齢であっても筋肉を刺激することによって強化することができるのです。
赤筋が赤い色をしているのはミオグロビンが多いからで、ミオグロビンには鉄が多く含まれ、赤血球が運んできた酸素を筋肉に届ける役割があります。鉄が赤血球もミオグロビンも赤い色にしています。
白筋は無酸素運動をしているときには白筋のままですが、有酸素運動を長く行っていると酸素を多く取り込むためにミオグロビンが増えて、徐々に赤い色がつくようになります。ミオグロビンが増えた筋肉は、その色からピンク筋(桃筋)と呼ばれます。
このピンク筋が増えると、有酸素運動によるエネルギー代謝が大きく進んでいきます。ピンク筋を増やすためには白筋に適度な負荷がかかりながら継続される有酸素運動が有効になります。最も効果が得られるのはバウンドボールによる下半身を中心としたバウンド運動です。
ミオグロビンによって酸素が多くミトコンドリアのTCA回路に運ばれると、脂肪酸が多くエネルギー化されるようになります。この状態で脂肪酸が赤筋とピンク筋に取り込まれると、エネルギー代謝がより盛んになります。このエネルギー代謝は、代謝促進成分のL‐カルニチンが体内に多くあることで高めることができるようになります。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)