100kcal単位で食材のバランスを考えていく方法では、例えば1日に1600kcalを摂る場合では100kcalの紙を16枚用意します。その枚数は主食の黄色が8枚、主菜の赤色が4枚、副菜の緑色が3枚、追加の油が1枚となります。
これを食券のように考えて、朝食で食べたものを千切り、昼食で食べたものを千切って、残ったものの割合で夕食を食べればバランスが取れることになります。しかし、初めてやってみると夕食に主食の黄色い紙が多く残ったり、主菜の赤い紙がなかったりと、これを見ただけでバランスが取れていないことに気づかされます。朝食と昼食の、どれが余計だったのか、それとも不足していたのかがわかれば、夕食にバランスよく食材を残すことを考えるようになります。
何もチケットを作って毎日、千切って捨てていくようなことをしなくても、1日の枚数を1枚の紙(コピー用紙など)にプリントするなどして、朝食、昼食で食べたものを消していけば夕食に食べるものがわかります。これを1週間も繰り返していけば、だんだんと3食でバランスが取れるようになっていきます。この段階で、自分の食べる食品と量をデザインできるようになっています。
100kcal単位の食材の量は、食品成分表に掲載されている重量を見ればわかります。ただ、これは面倒なことなので、自分の手を使った100kcalの簡単な目安の付け方を示しています。
肉:手の厚さで、手のひら半分(指4本分)、魚:手の厚さで、手のひら半分(指4本分)、卵:手を軽く握れる空間(卵1個分)、豆腐:手を握ったグーの大きさ、果物:手を握ったグーの大きさ、野菜:両手のひらの上に山に載せた量が1日分。油については、揚げ油が材料の10%(100gの豚カツは10gの油)、油大さじ1杯で13g(てんぷら以外の揚げ物は1人前10g前後)と計算しています。
主食の100kcalの分量については「Diet Designer5」で紹介していますが、ご飯は茶碗半分、パンは5枚切り半分、麺類は1玉の3分の1の分量となっています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)