ダイエットというと、やせるという意味で捉える人が大半で、他の意味があるといってもピンとこないことがほとんどです。しかし、日本メディカルダイエット支援機構は「やせるのも太るのもダイエット」との考えで、メディカルダイエットの資格認定の初めの項目で説明しています。ダイエット(diet)の元々の意味は方針、作戦、戦略などで、正しい方針に基づいて戦略を立てて、そのとおりに進むことがダイエットとなります。国の方針を定める国会は英語では「The Diet」となります。
方針、作戦などの意味から、正しい食生活をする食事療法がダイエットになり、その流れで正しい運動療法がダイエットになりました。正しい食事や運動の方法というのは健康を維持する、健康を増進させるということで、少なくても身体を壊すようなことはダイエットと呼んではいけないわけです。
もちろん、健康を維持するためにやせるほうがよい人には、体脂肪を減らすことがダイエットであるのは間違いがないのですが、健康の維持のために太ることが必要な人は体脂肪を増やすことがダイエットとなります。健康的な体脂肪の増加というのは脂肪細胞の中に蓄積されている脂肪が少なすぎる人に対してのことで、通常は脂肪よりも筋肉を増やしたいと考えるはずです。
どちらに対しても運動によるエネルギー代謝の促進がすすめられます。太る要因の中性脂肪は脂肪酸が3つ結びついたもので、脂肪酸を細胞の中でエネルギー化させるエネルギー代謝は異化と呼ばれます。作り出されたエネルギーを使って、細胞の中で筋肉を作り出すのは同化と呼ばれます。同化のためには異化が必要であって、運動をしてエネルギー源の脂肪酸を消費するのは、筋肉を増やすために必要な行動ということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)