Diet Designer14 チェックするだけで改善点が見えてくる

ダイエットデザインのスタートは、自分の食事内容を知ることで、食生活チェック表を用いて、主食、主菜、副菜で何を食べているかをチェックします。主食は種類だけでなく、1日に食べている分量も聞いています。主菜、副菜などは1週間で食べる分量を聞いています。

一般的な食生活のチェックというと、1週間分のメニューを書き出してもらい、それに使われている食材のエネルギー量や内容成分(ビタミン、ミネラル、食物繊維など)から、1週間に摂った栄養素を計算して、これを7で割って、1日分の摂取栄養素を計算します。

それが標準的とされる栄養素の量と比較して、多い、少ないを判定します。そして、不足している分の栄養素を示して、それを摂るためには何を、どれくらい食べればよいかを示します。その示されたものを食べれば、栄養素が足りているということになります。

多くの栄養調査が、この方法で、厚生労働省の国民健康・栄養調査も、2万人ほどの対象で1週間のメニューを聞き出して、その傾向を国民全体(成人人口約1億人)の栄養状態として発表しています。

私たちが採用している食生活チェック表による摂取栄養素の把握は、そんな面倒なことはしていません。1週間分のおかずの摂取回数から不足しているもの、摂りすぎのものを把握して、それぞれの人の理想と考えられる摂取回数に、できるところから変えていくように指導しているだけです。国民健康・栄養調査をはじめとした栄養調査では、大変な労力をかけて、食の傾向を把握していますが、それなら初めから傾向を聞き出そうというのが食生活チェック表です。

食生活チェック表を用いて、アドバイスをするときには、初めから指導するようなことはしていません。まずはチェックをして見て、自分の食生活について、どのように感じたかを話してもらいます。その話してもらったことは、結果をみて指導しようと思っていることと、ほぼ合っています。

チェックをしながら、この食品は食べていないけれど、回数が示してあるということは食べたほうがよいということだろうと感じます。少ない回数にチェックして、それ以上の回数が示してあると、もっと食べたほうがよいということに気づきます。そして、最も多いところにチェックしたとすると、減らしたほうがよいだろうと気づきます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)