あくまでも噂話79「原宿には服屋がない!?」

結婚して原宿の一族に加わったときに、急に買い物に困ったことを覚えています。それまで住んでいたのは吉祥寺の近くで、大手のスーパーもデパートもあったので、少なくとも着るものを買えなくて困るということはありませんでした。突然に喪服が必要になり、白いワイシャツと黒いネクタイが必要になっても問題はありませんでした。

原宿はファッションの街で、ほしいものは何でもある街だということは聞いていたのですが、実際に住んでみると「服屋がない」と印象でした。もちろん服屋がないということはなくて、近所を歩いても服屋だらけです。原宿の住民になってから、テレビや雑誌のショップ情報が急に増えました。新規オープン、新発売などの情報は毎日のように原宿から表参道などを歩いていたので、最新情報の宝庫でした。

しかし、ファッション関係の店をメディアに紹介するために一緒に行動するときに、普段着ではふさわしくないところもあって、自分の服を買おうとしても、若者向けのショップばかりです。なんとか着られるようなデザインのものはあっても、サイズが若者向けなので合わないということで、隣駅の渋谷、逆方向の2駅先の新宿まで買いに行かなければならない、安めの服を買うにはもっと遠くまで行かなければならないという状況でした。

近所の方に聞いたら、以前は住民のための衣料店もあったとのことですが、すべて若者向けの店に変わっていました。のちになって、エディー・
バウアーのショップがオープンして、アウトドアファッションなのに年齢に関係なく、おしゃれに着られるということで、なんとか上着には困らなくなったのですが、下着の類は遠くに買いに行くという状況が続きました。

東京にいたときにはエディー・バウアーを基本にしていたのですが、岡山に移住を決めたときにも倉敷にショップがあるというのが決め手の一つにはなっていました。ところが、エディー・バウアーが2021年の年末に日本から撤退してしまったので、全国のどこにいても買えなくなりました。輸入するという方法はあるものの、日本のエディー・バウアーは日本人の体型に合わせたもので、海外のものは日本人にはフィットしません。私にとっては「どこにも服屋がない」という状況になってしまいました。

エディー・バウアーが再オープンするという情報に、岡山に店ができるのか、気にして情報収集をしているところです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)