あくまでも噂話80「みんながカメラマン」

携帯電話はスマホでなくてガラケーであってもカメラがついているので、いつでも撮影ができる、みんながカメラマン状態です。だから浮気はできない、他人に知られてはいけない行動をするときには周囲にカメラを構えられていることを前提にしなければならない状況です。

襲撃事件に限らずニュースネタになることが起こったら、すぐに周囲の人が携帯電話で撮影しないか確認して、すぐに提供してもらう、買い取りのための現金を持ち歩くというのはメディア関係者の常識となっています。

もしも決定的な瞬間を撮影するようなことになることを想定して、カメラを構えるなら、撮影しやすい位置取りをするのが基本ですが、同じような画像では買ってもらえないこともあるので、他の人がいないところに立つということになります。

ところが、重要人物の立ち位置は、聴衆なりが前にしかいないので、撮影位置が限られてしまいます。後ろには目が届きにくいので、背後は壁というのが大原則です。壁でなくても背後に回りにくい位置取りで、そこに行こうとするだけで止められてしまいます。

襲撃事件が起こって、メディアには個人が撮影した動画が多く登場して、今回も多くの人に提供の協力金が支払われたのだろうと思いましたが、この動画を解説している警護のプロなどのコメントには違和感がありました。

背後への警戒を怠った、防護用バッグ(防弾盾)を持った人が横についていないで離れたところにいた、一発目の音に反応して覆い被さらなかった、防護用バッグをもった警備員が犯人を押さえに行ったということも指摘されていました。犯人を押さえにいく前に周囲を警戒するのは当たり前のことで、集団での犯行であったら次の襲撃に備えるようにするべきです。

背後から撮影されたシーンも報道には出ていましたが、そこに人が入ることができること自体がおかしいことです。海外で撮影する報道カメラマンが口にするのは、カメラは銃と間違われることがあるということです。カメラを持っている人は銃を構えているのと同じように排除されます。

いいシーンが撮影できるところは襲撃しやすい、というのはスナイパーを扱ったコミックで読んだシーンの言葉ですが、そのスナイパーも背後に回られないところに常に立っています。悲劇を起こさないためには背後の安全確保が重要で、背後から何かできるのは何を注意しても安全を確保したとは言えないということです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)