ツイン・ウォーク2 ウォーキングの2つの健康効果

「ツイン・ウォーク」という言葉を使うと、「2人で歩くのか」「2本のポールを使って歩くのか」と聞かれることがあります。その意味も含めてのネーミングではあるのですが、歩く(walk)ことには、一般にイメージされる効果だけではなくて、別の効果もあるということを知らせるために使っています。

その複数の効果を得るために、同じ歩くにしても姿勢を変える、速度を変える、ポールを使うなど歩き方を変えるといったことも必要になります。複数の方法によって複数の効果が得られるとしても、初めから数多く出しすぎると理解するのも実践するのも難しくなることを考慮して、2つの方法による2つの効果ということから「ツイン・ウォーク」という言葉を共通認識のために使っています。

その2つの方法というのは、普通歩行と速歩、有酸素歩行と無酸素領域歩行、身体機能向上歩行と認知機能向上歩行、ウォーキングとポールウォーキング、ポールウォーキングとポールストレッチで、この5種類から始めていきます。ということは、もっと他の2つの方法があるということです。

このうち全部を実践してほしいというのではなくて、これでも多いと感じる場合には状態や目的に合わせて、2つくらいのことから始めていきます。歩いて健康効果を得ようという人にはよいことではあっても、これをリードしていくほうにしたら手間がかかることです。

歩いて望むような健康効果を得るには、座学講習も必要で、頭で理解してから歩くようにすることで、より歩くことによる効果が得られるようになります。目的が違う人が増えるほど、座学講習と実践講習の数が増えて、そのための講習テキストと指導書も作ることになります。そんな面倒とも思えることをしても、歩くことで健康になってほしいという願いがあるので、続けることができるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕