発達栄養の講習は、ネット時代を反映してデジタル化した講習方法で実施することが提案されました。
発達障害の当事者である子どもを抱えている家庭では、その対応に加えて時間が短い中で生活費を稼ぐことも求められることもあって、細切れの時間でも学ぶことができる方式という考えから出てきたことです。
1日に1時間ずつでも小分けにして学ぶということなら、途中で終えて、そこから次に始めるという繰り返しでも学ぶことはできても、あまりに細切れだと知識が蓄積できないことにもなります。いちいちデジタルの講習テキストを取り出して、始めるということにも手間がかかります。
細切れで学ぶときには全体像が見えていることが大切で、どの部分を学んでいるのかがわかっていないと、学習ルートが見えなくなって迷子状態にもなりかねません。だから、あえて全体像が見える紙の講習テキストを採用しました。
アナログ方式の講習テキストは、その中にすべてが書かれていることが求められますが、デジタル方式の講習テキストなら細かな部分はリンクすることで確認ができるので、多くの分量は必要ありません。それを期待して短めにした講習テキストはあるのですが、特に気になったところだけを見ることがあり、全体像を見てもらえないことにもなります。
ネットを活用した情報は、あらゆるところにあるだけに、たまたま目についた情報が正しい情報、最新の情報であるという確証はありません。学ぶのに相応しい情報でないものに頼って、全体像を見誤るということも少なくないのです。
座学で受講をしている最中に、わからない言葉が出てきたときには、スマホでネット検索して確認している人がいます。それが的確なものにヒットすればよいのですが、違っていると混乱にもつながります。
すぐに検索をしようとする人が多い時代には、紙の講習テキストであっても詳しく書かれている、読めばわかる内容にする必要があり、ネット時代だけにアナログの分量が増えてしまう結果となっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕