日本メディカルダイエット支援機構の資格認定は、3段階方式を採用しています。これは初級、中級、上級とランクを設けて、上位資格認定者が下位の資格認定講習の講師を務めることができものです。例えば、中級認定者は初級認定講習の講師となるということで、初級講習を勉強のために受講するというよりも、初めから講師になろうとして受講する人が多いので、真剣度が通常の講習と違っています。
真剣度というのは、まだ学べばよい、学んで理解すればよいという段階ではなくて、教えるために学ぶのは、聞き逃せない、間違って覚えるようなことがないように、ということで神経の緊張度が違っています。ほんの趣味の世界ということではなくて、講習が本業の世界ということになると、気を抜くことができません。
こんな面倒な資格認定方式を教えてくれたのは、ある茶道のお家元で、長く継続することができるダイエット講習をしたいという話をしたときに、家元制度の仕組みと魅力を教えてもらいました。家元制度は、トップに立つお家元の下に、それを学んだ講師がいて、講師から学んだ地域の講師が次に教えていくという仕組みです。そして、教えてもらった人が、勉強をして教える側になっていきます。
このような講習システムを作ること自体は難しいことではないのですが、講習テキストがあって、そのとおりに話をすれば仕組みが維持できるわけではありません。伝統的な茶道や華道などであっても、時代の流れを踏まえて内容をアップデートさせています。ダイエットは、ただやせればよいということであれば、初めのテキストを継承していけばよいのかもしれませんが、医学・科学に基づいた手法となると、常に更新されている世界だけに、停滞は間違いにもなりかねません。
技術をつなぎ、それを高めるのが家元の役割ですが、メディカルダイエットの資格認定も同様の考え方をしています。それに加えて、技術を高めることをお家元(トップに立つ人)に委ねるのではなくて、それを可能にするためのサポートを続ける事務局があってこその仕組みです。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)