DNAの認定講習テキストは、序章と1〜8章の9章立てで構成されています。発達障害児の講習と栄養の講習のテキストであるので、章立てが多くなるのは仕方がないことですが、初めて講習テキストを目にした受講者から寄せられる声は、そのことではなくて文体が「ですます調」になっていることです。
DNA認定講習を担当する日本メディカルダイエット支援機構の他の資格認定講習を受講している人の場合は、その講習テキストも「ですます調」になっているので違和感は感じにくいかもしれませんが、初めて目にした人の多くは驚かれます。通常の講習テキストは、中身が軽いものであっても「である調」で書かれているのが普通のことです。
なぜ「ですます調」になっているのかというと、発達栄養アドバイザーの資格認定を受けた方が、話をする相手は一般の人を想定していて、伝えるときには話し口調となります。それを意識して、柔らかな感じで伝わりやすくすることを目指しています。
よく受講者などに対して言っていることですが、「ですます調にすると文字数が多くなって、ページ数が増やせるから」といった理由ではありません。
柔らかな感じの文章になっているのに、そこに固い雰囲気のデータや裏付け資料を載せると、そこに違和感や堅苦しさを感じさせたりすると、先に進みにくくなります。裏付けデータを医学系や福祉系の教科書のように、いちいち掲載しながら進めていくと、肝心な理解ができなくなることもあります。
スムーズに進んでいって、とりあえず理解をしてもらい、振り返ってみて、もっと知りたい、詳しいことを知りたい、裏付けがほしいという要望には、すべて応えられる資料を用意してあります。認定講師には、裏付けデータを提供していきます。
DNAによる講習に参加して話を聞く方の中には、発達障害児の保護者もいます。普通の主婦のリテラシー(読解力)について述べるつもりはないのですが、発達栄養を知るための基礎がない人であっても受け入れられる内容でなければいけないという考えで、入口は入りやすくして、深いことを知りたいという人には希望に沿うようにできる仕組みとしています。
発達障害がある人は、十人十色とも百人百様とも言われますが、その改善のために学ぶ人も十人十色、百人百様、場合によっては千差万別であるので、それぞれの関心度や知識、吸収度に差があっても対応できる講習テキストと、後のサポート体制としているのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕