DNAの教育体制のモデルとした家元制度は、創始者が亡くなっても継続できる宗家があってこそ成り立っています。脈々と歴史を重ねてきた家元であれば、伝統を受け継ぐための家系もしっかりとしていて、過去の積み重ねに更新を加えれば成り立つかもしれません。それに比べると、発達栄養は創設されたばかりの家元のようなもので、やるべきことは山のようにあります。
個人的なことではありますが、子どもがいても離れたところにして、孫はいない(もう望めない)ので宗家を相続するということはできません。歌舞伎の世界では養子縁組で襲名するということはありますが、そのような制度を作り上げていくようなものでもないと感じているのが発達栄養の講習です。
家元制度はモデルとしただけで、DNA認定講習と、その中身を、茶道や華道のように世界に通じる文化にしようなどとは今の段階では口にすることもできません。
DNA認定講習を担当する認定講師の養成を、岡山県内という狭い範囲から始めたのは、日本メディカルダイエット支援機構の本部が岡山市にあるということだけでなくて、認定講師の中から専任講師の第一号を育成したいとの考えがあるからです。そのためには頻繁に交流ができる範囲に住んでいる方であるのが相応しいとの思いもあって、場合によっては歩いても行ける範囲(といっても歩いたら1〜2時間の範囲)の方への講習から始めているところです。
継続可能な講習のためには、ブランド化して知名度を高めることも必要になりますが、それより前にDNA認定者や認定講師が情報更新をしたり、交流をして同じ認識と共通言語で語り合える場も必要になります。発達栄養という範囲だけにこだわるのではなく、発達障害支援、栄養支援に広く関わる方々との交流も重要で、そのためのイベントなども連携して開催していきます。
〔発達栄養指南:小林正人〕