サプリメントの元々の意味は“補助、補充、補給”であり、不足しているものを補うことを指しています。一般にイメージされるサプリメントはアメリカの「ダイエタリー・サプリメント」(Dietary Supplement)を略したもので、「日常の食生活では不足する栄養成分を補うもの」とされています。
我が国では健康食品が通称となっていますが、実際には定義はなくて、「通常の食品よりも健康によいと一般に考えられるもの」とされています。
また、健康食品を保護・推奨する法律も存在していないため、食品衛生法、食品表示法、医薬品医療機器法(医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律)、不当景品類及び不当表示防止法、健康増進法、特定商取引法などを組み合わせて運用されているのが事実です。
そのために、サプリメントや健康食品の理解が足りず、消費者が知りたいことがわからないまま使い続けているという結果につながっています。
サプリメントや健康食品に使われている素材は国内でも1000種類を超え、流通する製品数は3万種類を超えています。
研究開発は世界の最先端を走り、どんな人が、どんな状態のときに、どういった使い方をすれば、どんな結果が得られるのかということも明らかにされています。しかし、そのことは製品のどこを見ても、チラシやパンフレット、広告を見ても書かれていません。
これらのことを表示することは複数の法律によって規制されているからですが、そのために効能効果を暗示するだけで実際に有効性が確認されていない製品が販売されているという“玉石混淆”状態になっているのが現状です。
この状態を逆手にとるように、裏付けの研究もなく、充分な量の有効成分が含まれていないにも関わらず、高い有効性をイメージで訴えるような製品もあります。また、使用する人に合わせた開発が行われていなければならないはずですが、対象者とは異なる人で試験された結果であったり、中には動物試験の結果しか得られていないものも存在しています。
このような製品に騙されないようにして、優良な製品を使い続けるためには、基本的な知識と最新情報が必要となってきます。
サプリメント・健康食品の選び方も使い方も表示から読み取れないとしたら、それぞれの素材の特徴について学び、その理解のもとに製品を選んで効果的なタイミングで摂るしかありません。
的確な知識と情報を提供し続けることが大切であり、そのための講習と継続的な情報発信を目指してSPSP資格認定講習を実施することとしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕