日本人のカルシウムの摂取量は少なく、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準」と、実際に摂取した量を示す「国民健康・栄養調査」の結果を見ると、必要量の20~30%も下回っていて、最も摂取率が低い栄養素となっています。
カルシウムは食品によって吸収率が異なっています。通常の食品やサプリメントの吸収率は30%ほどです。牛乳にはカルシウムの吸収率を高める成分が含まれているので少し高めの40%ほどとなっています。
1日のカルシウム摂取の目安量は年齢によって差があり、男女差もありますが、一般には600mgとされてきました。この600mgの裏付けですが、これは生命維持のために1日に必要なカルシウム量である180mgを確保するために、吸収率が30%として計算した結果です。つまり、「600mg×30%=180mg」となっています。
吸収率の低さと、摂取量の少なさから、今では650〜800mgの摂取が勧められています。
サプリメントという言葉には、もともと不足しているものを補うものという意味があります。何を補うのかというと食事で不足しているものです。日本人が食事で一番不足しているのがカルシウムなので、カルシウムこそサプリメントで摂るのにふさわしいものはないといえます。
カルシウムを吸収する小腸の壁にはカルシウムチャンネルという仕組みがあり、イオン化して腸壁を通過したカルシウムを結合させて、効果的に血液中に送り込んでいます。それを補助する成分をカルシウムに加えて、吸収率を極めて高くしたカルシウムのサプリメントもあります。
このような情報も「サプリメントプロ検定」を通じて提供していきます。