supplement NAVI 14 健康食品の飲み合わせ

サプリメント(supplement)は補助、補充、補完といった意味があり、通常の食事では不足する栄養素を補うものと認識されています。いわゆる健康食品の中でも、国が定めた安全性と効果に関する基準などに従って機能性を表示することができるものは保健機能食品と分類されています。これは栄養機能食品、特定保健用食品、機能性表示食品の3種類があり、一般にサプリメントと認識されているのは栄養機能食品(ビタミン13種類、ミネラル6種類、脂肪酸1種類)です。

これ以外は健康食品と認識されているもので、栄養の補給というよりも健康機能を求めて使用されています。以前の健康食品は、あくまで食品の分類ということで、精製・抽出された成分が高濃度に含まれていても、医薬品の副作用にあたるようなことはみられませんでした。

ところが、素材の研究や開発技術の向上によって、医薬品のような機能性が発揮できるものが増えていきました。そのために、医薬品と一緒に摂ると予期しない身体の影響が見られるようになりました。

これに対応するために、アメリカでサプリメント・健康食品と医薬品の相互作用などのデータベースの「Natural Medicine Database」が設けられました。これによって、いわゆるバッティングが起こるのは医薬品の成分同士の作用だけでなく、健康食品の成分と医薬品の成分でも相互作用が起こることがわかってきました。

「Natural Medicine Database」は、もともとは健康食品の成分と医薬品の成分の飲み合わせが中心であったのですが、通常の食品でも医薬品との組み合わせで健康被害が起こることがわかりました。さらに健康食品の成分同士でも相互作用が起こることも確認されています。

複数の素材を組み合わせる健康食品は、組み合わせを誤ると危険なものにもなりかねないということですが、そのような製品が実際に流通されています。この研究に基づいて、サプリメントスペシャリスト講習の講師には「Natural Medicine Database」を活用した講習も実施します。

その内容は、働く人のための健康づくり講習でも要望に合わせて伝えていくこととしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕