社会課題の解決は子ども支援のキーワードで、助成金の対象となる活動も社会課題を示して、それを解決するための活動を打ち出せば、比較的助成金が受けやすくなると言われています。
例えば、貧困対策では、日本の子どもの貧困は7人に1人にもなっていて、食べるものを寄付して貧困による栄養問題を解決しようというのは、すでにアフリカなどの貧困国だけの問題ではなくなっています。
そこで寄付が集められ、フードバンク、フードドライブによる食料支援も盛んに行われるようになりました。
フードバンクは、食品会社の規格外品や、まだ食べられる食品が印字ミス、賞味期限が近いなどの理由で販売ができない食品を引き取って、福祉施設や困窮家庭に届ける活動を指しています。
フードドライブは食べ物を募る活動で、家庭で余っている食べ物を持ち寄って、地域の福祉施設やフードバンクに寄付することを指しています。
捨てられるはずだった食べ物を、食べ物が必要な人、中でも子どもがいる家庭に届ける活動で、問題とされるのは家庭での廃棄です。届けられる食品の農薬、食品添加物への心配から、家庭ごみと一緒に廃棄されている事実があります。
それこそ社会課題となるような出来事ですが、そのようなことが起こるのは寄付する人、配布する人の安全性への意識の低さと、食品を受け取った人の過剰な反応によります。すべての食品添加物が危険だということではなくて、許容範囲はあります。そういった知識の不足が別な形でフードロスを生むことになります。
もう一つは身体のほうの問題で、解毒能力、抵抗力などが低いことによって危険度が高まることです。成長過程の子どもは危険性があるものへの抵抗力が低く、免疫も低いため、大人と同じ種類、同じ量でも健康被害が出やすくなっています。
このような問題への対応も、DNA資格認定者に期待されることです。
〔発達栄養指南:小林正人〕