「人の嫌がる仕事」の次には「を進んでやる」という言葉が続きます。「人の嫌がる仕事を進んでやる」というのは、進んで引き受けるということで、自分を高めるための大切な行動だというのは倫理を勉強している方には、今さら言われることもない常識かと思います。
人の嫌がる仕事を引き受けてしまったら、面倒なことを押しつけられるかもしれないと、あえて人の嫌がる仕事を避けようとする人がいるのもわからないでもありません。
この場合の「人」というのは「他人」のことで、他人と書いて「ひと」と読みます。本来なら「他人の嫌がる仕事」とするべきです。余談ですが、「他人事」と書いたら「ひとごと」と読むべきなのに、「たにんごと」と読んでいる人がいて、それでは日本語がわからない困った人だと言われてしまいます。
そんな面倒なことを避けようとする人が多いときにこそ、「他人の嫌がる仕事」は大切な決断だとは思うのですが、この意味をまったく勘違いしている人もいます。その勘違いというのは、嫌がらせです。人(他人)の嫌がる仕事を、他人が嫌がってやりたがらないことではなくて、他人に嫌な思いをさせることだと思い込んでいることがあります。
他人に嫌な思いをさせることをするような人には出会いたくないものですが、自分のことを優先させる人が多い集団(地域やグループなど)では、どうしても、そんな人と会うことが多くなります。
倫理を勉強させてもらってから、純粋に道を極めようとする姿を目にすることが増えるにつれて、そうでない人の姿に気づくようになってしまいました。それが嫌だというのではなくて、触れ合ってから嫌な思いをするのではなくて、その前に気づく機会をもらったことに感謝をしているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕