日本人の体質に適したL‐カルニチン

L‐カルニチンは、日本では医薬品の成分であった時代に、海外では食品としても認められ、日本ではサプリメントに使うことができなかったという悩みが長く続いていました。それが、2002年に食品としても使うことが許可されましたが、そのときに医療関係者から「海外では脂肪燃焼の有効性が認められないというのに、どうしてダイエット食品として使うことを許可したのか」という批判も聞かれました。
というのは、日本人が使った場合にはダイエット効果が確認されているのに、欧米人を対象とした調査では有効と認められるほどの効果が得られていなかったからです。
どうして日本人に効果があったのか、どうして欧米人に効果がなかったのかということですが、L‐カルニチンの体内の蓄積量の違いが、その結果の違いにつながっています。
L‐カルニチンは肉類に多く含まれる成分で、肉類を多く食べている国民は体内に多く蓄積されています。L‐カルニチンは脂肪酸を細胞のミトコンドリア内で燃焼させるために必要な成分で、そのために体内で合成されていますが、水溶性で吸収されやすいので肉類を多く食べることで蓄積量が増えていきます。蓄積量が多いために、サプリメントとしてL‐カルニチンを摂っても効果が表れにくいのです。
日本人は肉食が少なかったことから脂肪の摂取量が少なく、それほど多くのL‐カルニチンを必要とはしませんでした。しかし、今では肉食が増え、脂肪の摂取量が多くなったことからL‐カルニチンの必要量が増えました。そういったこともあって、サプリメントとしてL‐カルニチンを摂った場合には効果が得やすくなっているのです。
同じアジア人であっても、日本人と大陸の方々では異なっています。例えば中国、韓国、モンゴルなどの北方系の方は歴史的に肉食が多かったことから脂肪を分解する能力が高く、L‐カルニチンの蓄積量も多くなっています。中でもモンゴルは羊肉(マトン、ラム)の消費量が非常に多くなっていますが、肉類の中でも羊肉にはL‐カルニチンの含有量が多く、それがモンゴル出身力士のパワーの源となっています。オーストラリアやニュージーランドはラグビー強豪国ですが、やはり羊肉の消費量が多く、L‐カルニチンの量がパワーの源となっています。
これらの国の方々と競っていくには、L‐カルニチンの摂取が有効になります。
このような日本人の体質に関する情報も「サプリメントプロ検定」では提供していきます。