DNA Answer34 チェックでわかる代替食

食生活チェック表は、1週間に食べている食品の回数を知ることで、何を増やせばよいか、何を減らせばよいかがわかる日本メディカルダイエット支援機構のオリジナルの栄養指導ツールです。ツールだというのは、ただ調査をするだけでなくて、チェックしていくうちに何を食べればよいのか、何を増やせばよいのか、減らせばよいのかに気づくことができるようにしているからです。

これは子どもの栄養バランスを知って、食事指導をするときにも有効に使うことができるものですが、極端な偏食がある発達障害児の場合には、これだけで対応することは難しいことです。というのは、ただ好き嫌いで食べられない、食べ慣れていないから多くの量が食べられないということではなくて、五感(味覚、嗅覚、視覚、聴覚、触覚)の過敏や過去の心理的なショックが影響していて、本当に食べられないという状況が多いからです。

食べたいものが食べられないというのも食の困難さですが、食べたくないもの、食べられないものを食べさせられることは、もっと困難な出来事となります。

1週間に1回も食べていない、場合によっては長期間(誕生してから)食べていないというものがあったときには、その食品に含まれる主要な栄養素を示して、それが摂れる他の食品のリストの中から食べられるものを選んでもらうという代替食を示しています。

食品のリストの中に少量であっても食べられるものがあれば、それに変えさせることを選択するのですが、その選択肢がない場合には必要なビタミン、ミネラルを確認して、仕方なく通常の食事で摂る食品ではない代替食を提案しています。それは日常生活に定着しているお菓子や飲み物で、幸いにして私たちは医療用食品から転じたカロリーメイトや、赤ちゃんの栄養補給のための粉ミルクを活用するという、無理なく無駄のない代替法を研究してきた成果があります。

保護者から希望されることが多いサプリメントの使用は、他の選択肢がないときに限って、摂取指導をするようにしています。
〔発達栄養指南:小林正人〕