日本人は身体が冷えやすい体質であり、その解消のためには運動をして血流をよくすることは大切ですが、それを補うことができる成分があります。サプリメントは補うものを指す言葉であるので、運動の効果を補うものも“サプリメント”と言うことができます。一般にはサプリメントは食事で不足するものを摂るということで、糖質、脂質、たんぱく質、ビタミン、ミネラルを指しますが、血流をよくして体温を高めに維持することを目的に摂るものとしては、n-3系の不飽和脂肪酸とカリウムがあげられます。
肉類に含まれる飽和脂肪酸は血液をドロドロにしやすく、血流が低下することで冷えやすくなります。それとは逆に血液の流れをサラサラにするには魚の油や植物油に含まれるn-3系の不飽和脂肪酸を摂るようにします。
塩分(ナトリウム)の摂りすぎは、血圧を高め、血流を低下させます。血液中のナトリウムはカリウムを摂ることで排出を促進できます。カリウムは野菜に多く含まれていますが、不足しやすいので、サプリメントでの摂取が考えられます。サプリメント以外で身体によい成分は健康食品に分類されますが、ショウガのジンゲロールやトウガラシの辛み成分のカプサイシンには身体を温める働きがあります。
このような成分を摂っても、体熱を作り出す能力が低ければ、効き目は現れにくいのは当然のことです。1日に必要とする摂取エネルギー量のうち約70%は生命維持のための基礎代謝で、その基礎代謝の約70%は体熱を作るために使われています。つまり、「70%×70%=49%」、食事で摂ったエネルギーのうち約半分は体熱に使われています。
エネルギー源になる糖質、脂質、たんぱく質を燃焼させるには三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10が必要になります。これによって代謝が高まれば、身体を温める機能も高まります。その代謝の仕組みは、「サプリメントプロ検定」の重要なテーマとなっています。