健康食品 敵か味方か11 リンクで効能効果を述べる手口

日本メディカルダイエット支援機構のホームページには、「サプリメント事典」というコーナーがあって、132種類の健康食品の素材・成分について簡単に解説しています。その解説というのは素材の特徴と有効性についてで、これが健康食品の効能効果を述べるのに理由(悪用)されています。

それは承知していて、リンクを貼って自社のホームページに掲載すると法律違反となることから、初めのうちは注意をしていました。今では、当たり前のようにリンクを貼られているので、注意をするのは諦めました。私どもが違反をしているわけではなくて、利用されているだけなので、仕方がない対処かと思っています。

自社のホームページには効能効果を掲載しないで、効能効果にあたるホームページの情報ページにリンクすると、これは同じページに掲載しているのと同様に見られて取り締まられます。実際に自社のホームページでは効能効果を述べずに、他のホームページにリンクさせて処分された会社があります。

リンクさせたページが、商品の特徴的な成分であると指導の対象となるということで、事典の目次のページにリンクさせた例もあります。この場合は、選択の余地なしに素材や成分の有効性のページを見させたということではなく、本人が選択してクリックして素材や成分の有効性を確認したということになって、規制を逃れられると考えられることもあります。

ところが、自社のホームページからリンクさせるときに、目次のページの該当する部分を目立つようにして、それからクリックさせることをしていたところがあり、これは厳しく取り締まれることになりました。

このように私たちの「サプリメント事典」の使われ方をネット検索していて、規制破りに挑戦する企業の手段を知ることができて、とてもよい勉強になったと感じています。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕