2023/3/22 “借勤”の清算

「“しゃっきん”を多く抱えている」などと言ったら付き合ってくれる人が減るのではないかと心配されそうですが、私の場合の“しゃっきん”は借金ではありません。あえて漢字で表現すると“借勤”です。

これは仕事の貸し借りのことで、それが最も多かったのは東京で仕事をしてきたテレビ業界でした。企画を提案する、出演者を用意する、商品を探してくる、放送・収録当日のアテンドをする、場合によってはトラブル解決もするということを実施して、全国キー局のディレクターやプロデューサーに“貸して”きました。

“借りる”ほうは、知人から依頼を人や商品、サービスなどを番組で取り上げてもらうことで、貸しているほうが圧倒的に多かったという状況でした。

6年前に東京から岡山に移住するときに、貸し借りを清算しようとしたのですが、“貸し”を貸してほしいという広告代理店があって、手渡して(テレビ局の担当につないであげて)東京を離れました。

岡山で困ったことがあったり、東京に戻ってくることがあったら返す、ということだったのですが、岡山で仕事が急になくなるという状態になって、さらにコロナ禍で岡山で計画していた仕事も始めることができなくなり、慌てて連絡をしました。

ところが、“貸して”あげた仕事を返せないという返事。テレビ業界もコロナ禍で苦しくなり、返すどころか“借り”を多く作ってしまった状況だと説明されました。

岡山に移住してからは東京のテレビ業界からは離れていたのですが、久しぶりの番組の企画と数々のアテンドをすることになったのは、私の“貸し”から始まった“借り”を返して、“借勤”を清算するためでした。そんなことなので、苦労の割にはお金にならなかったどころでは済まなくて、時間ばかりがかかり、アテンドにかけた費用が損になるような結果になってしまいました。

その“借勤”の清算の企画提案は、まだまだ続いています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕