DNA Answer42 発達障害は親のせいではないのか

発達障害の原因の一つとして遺伝があげられていることから、発達障害は親のせいと考える人がいるのは事実です。遺伝だけがすべてではなくて、さまざまな要因があり、そこに栄養摂取が関わってくると、誰のせいなのかわからなくなってしまいます。

栄養摂取といっても子どもだけでなく、妊娠前の女性の栄養状態は胎児の発育に影響しています。妊娠を意識したときから栄養や食の安全などを考えていたのでは、すでに遅いという指摘もあります。

誰かのせいであったとしても、発達障害をもって生まれてきたら、その改善のために“何か”をしなければならないのは当然のことで、それを怠っていたとしたら「親のせい」と言われるようなことがあっても仕方がないことです。

発達障害児の親であれば発達障害のことは理解していると思われるかもしれませんが、必ずしもそうではありません。また、栄養についても従来の栄養学の考えのままに進めていて、発達障害児に結果が出ないということがあるのも事実です。

知らなかったというのは通じないということですが、発達障害であることに気づかない、気づいても認めないという親がいます。遺伝だけでなく、自分の食生活の結果が発達障害につながったと考えたくないという気持ちがあるのはわからないではありません。

発達障害は行動や行為を注意したからといって直るものではなく、改善のための栄養摂取をしたからといって必ず結果が出るというものでもありません。それこそ発達障害の状態は千差万別で、改善の方法の結果もまた多岐に渡っています。

とはいえ、放っておいてよいわけはなくて、できるところから始めるために、基本的な発達障害と栄養改善の知識だけは身につけて、具体的なところはDNA資格認定者を通じて相談してほしいのです。
〔発達栄養指南:小林正人〕