健康食品と医薬品の危険な相互作用

健康食品・サプリメントの有効性だけでなく、危険性の情報も、このサイトの「サプリメント事典」には掲載しています。危険性といっても、有害物質が含まれているとか、不衛生な工場で作られているというような製品製造の話ではなく、素材そのものに含まれる成分の話です。これを聞くと、健康食品・サプリメントの成分が危険なのかと勘違いする人も出てきそうですが、機能性成分には何も問題はありません。
何も問題のない成分が、他の何もない成分と一緒になることによって、いわば化学反応のようなことが起こります。これは医薬品の世界では“相互作用”と呼ばれますが、健康食品と医薬品を一緒に摂ることで、もしくは一緒に摂らなくても体内に同時に存在することによって相互作用が起こります。
その相互作用が健康被害を起こす可能性がある場合がある、ということで「サプリメント事典」では注意喚起しています。
身体によい働きをする健康食品と、身体によい働きをする医薬品であるので、安心して摂っていたら、思わぬ健康被害が出たというのでは、たまったものではありません。その情報は医薬品と健康食品の相互作用の世界データベースである「ナチュラルメディシン・データベース」(NaturalMedicine DataBase)に詳しく掲載されています。
このデータベースの日本対応版は有料で公開されており、日本医師会と日本薬剤師会の会員には無料で公開されています。それなら多くの医師と薬剤師が見ていて、健康食品を持っていって相談をすればアドバイスしてくれそうな感じもしますが、そんな状態ではありません。まだ、健康食品に関心があり、積極的に勉強をしている人以外は、この相互作用を理解していないというのが現状です。
日本対応版には1000種類以上の素材が掲載されていて、相互作用は3段階で表示されていますが、その4分の1ほどには一番危険度が高いというマークがついています。
「サプリメントプロ検定」の講習の中では、相互作用の一部の情報しか提供していませんが、それぞれの人に適した健康食品・サプリメントの情報を提供していることから、相談への返答として相互作用の情報を提供しています。