健康づくりの「レディーメイド」「オーダーメイド」「カスタムメイド」

医療の世界で一時期、「オーダーメイド医療」という言葉が流行ったことがあります。今でも一部では使われているのですが、個人の状態を完全に把握して、それに合った医療を行うことを指しています。オーダーメイド(order made)自体が和製英語なので、オーダーメイド医療は日本発祥というか、国内だけで使われています。

というのは、海外の先進各国では、遺伝子研究が進み、それぞれの遺伝子の特性に合わせた医療行為も大きく進んでいます。そもそも個人に合った医療は当たり前という感覚なので、オーダーメイド医療と言っていること自体、まだ日本は進んでいないと言っているようなものと考えられています。

オーダーメイド(order made)が和製英語なら他の国で通じるのは何かというと、テーラーメイド(Taylor made)です。ファッションの世界にたとえると、既製品のレディーメイド(ready made)に対する注文品ということになります。

レディーメイドは本来は注文品、特注を指していますが、個人の要望に合わせるといっても、まったく従来と異なることができない業界では、フルオーダー(型紙、設計図から起こす一点もの)というわけにはいかず、イージーオーダー(フルオーダーの簡易版)、パターンオーダー(既製品のサイズ合わせ)からの選択になります。

注文品ということでは、工業製品などの製造業ではカスタムメイド(custom made)という呼ばれ方もしています。万人用を自分好みに変えるということで、ある程度のモデルが示されて、その中から変えられるものを変えていくということになります。

注文に応じて既成を改修するということではカスタマイズ(customize)が近いような感じです。パソコンの世界では、BTO(Build to Order)と呼ばれていて、部品選択注文を指しています。自作パソコンではないものの、自分が使いたいように作ってもらうということで、健康づくりについて考えるときも、マッチしていると認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕