個人に適した健康づくりを提案していく健康デザインは、食事、運動、休養を基本としてパーツを組み合わせていくものですが、年齢や身体の状態、要望を加味してカスタマイズしても、それで提案が終わりということではありません。
(健康デザインについては5月31日のコラムで書かせてもらいました)
実際に実践してみて、効果がありそうだと感じてもらうだけでは充分とはいえず、健康づくりの成果を実感してもらわないことには継続してもらえません。継続できる方法でなければ、私たちの“小さな親切心”は“大きなお世話”と切り返されてしまいかねないからです。
(過去にも、そんな反応は何度も経験しました)
健康デザインの成果を実感してもらうためには、運動をしても息切れしなくなった、筋肉がついてきた、血糖値が下がってきたというようなことだけではなくて、身体の中からエネルギーが湧いてきて元気になったという結果が重要になります。
健康デザインは単に健康パーツを組み合わせるだけでなく、大きな目的があります。それは全身の細胞の中で作り出されるエネルギーの量を増やすことが一つです。多くのエネルギーを作り出すにはエネルギー源(糖質、脂質)を身体活動によって代謝(一般には燃焼と言われています)を高めることが必要です。
そして、作り出されたエネルギーを使って、細胞の中で必要なものを作り出す能力を高めていきます。必要なものというのは、身体を構成する成分や細胞を働かせるための酵素、ホルモン、神経伝達物質、代謝促進成分などです。こういった成分が多く作られることによって、細胞レベルから健康になっていくことができます。
これが日本メディカルダイエット支援機構として長年研究しているエネルギー代謝科学で、代謝を高めるために必要な成分についても健康デザインの実践のときに伝えています。中でも重要な成分は、私たちが20年以上にわたって研究してきた代謝促進成分のL–カルニチンです。
体内で合成するための栄養素がありますが、年齢を重ねると、どうしても合成されにくくなることから、補助食品として摂取する方法も紹介しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕