ツイン・ウォーク58 健康デザインの基本パーツ

個人に適した健康づくりは、すでにある数多くの健康法の中から選択して、それを組み合わせてカスタマイズする手法が取られます。組み合わせの基本となるのは食事、運動、休養ですが、その中の運動として初めにすすめられるのはウォーキングです。

ウォーキングは有酸素運動であるので、無酸素運動が必要な人には別の運動(筋トレ、ランニングなど)が組み合わせの運動として提案されるのが一般的な方法です。これはウォーキングだけでは無酸素運動にならないと考えられているからですが、無酸素運動と同様の効果を得ることは可能です。

ウォーキングは歩くことであるので、走るランニングのような無酸素運動ではありません。しかし、それはウォーキングを単独で実施するからであって、同じ歩くことの範囲の運動であっても負荷をかけることで無酸素領域の運動にすることができます。

無酸素領域の運動というのは、走ってはいないものの必死になって歩いているような状態のことで、走っているのに近い酸素の取り入れと筋肉への強い負荷がかかります。そのため、運動をし慣れていない人にとっては長く続けられることではありません。

そこで無酸素領域の速歩のウォーキングから、スピードを緩めた通常のウォーキングに切り替えますが、これでは無酸素領域の運動の効果は短時間のうちに終わってしまいます。そこで有酸素運動になったら、次には普通歩行から無酸素領域の速歩を実施します。

この普通歩行と速歩を交互に実施する方法はインターバルウォーキングと呼ばれます。これは無酸素運動の筋トレと有酸素運動のジョギングを交互に繰り返すサーキットトレーニングのウォーキング版とされるものです。

この効果は日常的に運動をしていない人や、高齢者のほうが効果が現れやすく、筋肉を増やす効果もあります。具体的な歩き方は、個人によって違ってくるので、運動の機会に個別にアドバイスすることになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕