「猫に」とくれば、それに続くのは小判、鰹節、またたびというのが普通の感覚ですが、ここでは「こんばんは」と続けて、「猫にこんばんは」としています。
「猫に小判」は、どんなに価値がある小判であっても、その価値がわからない猫にとっては何の意味もないことから、立派なものでも価値がわからない者にとっては何も値打ちがないということを意味しています。
価値があるものは何も金銭で換算できるものではありません。時間は、元々は金にかえられないものとされていたものの、“時は金なり”という諺(ことわざ)があるように、換算の対象になっています。
ミニマリストを実践するためには、多くの方々の考えや行動が役立つことから、日本ミニマリスト協会に加入して学ばせてもらっていますが、本来なら余計なものを買わない、排除するということで、無駄なことに時間を費やすことがないのが一番という考えで、金銭に換算できない貴重な時間を作り、それを地域や社会のために使っていこうという決意をしています。
貴重な経験や言葉をいただく場として、いくつかの会合にも参加しています。複数の会合では、周囲を感動させ、前に踏み出そうとする人を応援する話も聞かせてもらっています。大多数の方には役立つ話であっても、自分にとっては響きにくい、中には響かなかったということもあります。
それは話している方に原因があるのではなくて、聞いている私が“猫”だからです。どんなに価値があることであっても、それに気づかず、そのことが理解できないと猫に何を話しかけても仕方がありません。
そういった戒めも込めて、「猫にこんばんは」というテーマで話をさせてもらっています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕