“ツー”といえば“スリー”

「つうと言えば」と聞かれたら「かあ」と答える人が多いかと思いますが、これは「つうと言えば、かあと答える」が普通に使われていて、親しい関係は“つうかあの仲”と呼ばれているからです。

“つうかあの仲”は人間関係の意思疎通がうまくいっている状態を表すときに使われています。「つう」は「つ」、「かあ」は「か」が元の形で、ともに一文の終わりに使われる終助詞です。

言葉としては知っていても、その意味を説明しにくいことの例としてあげられるものの一つで、そのために鶴がツウと鳴いたら烏がカアと答えるという思いつきをクイズ番組で答えていたタレントもいました。

これはクイズ番組ではないのですが、ライブ番組(生放送)で、つうと言えばと聞かれて「スリー」との答えたタレントがいて、慌てて「ツーに対してスリーと答えるのは素晴らしい感性」とMCのイヤホンに伝えて取り繕わせたことがあります。

東京にいたときにテレビ番組に関わっていたときの話ですが、東京から岡山に移住する直前のことだったので、移住後にテレビ局のプロデューサーから依頼を受けました。

それは「今後も妙な答え方をする人がいるだろうから、切り返しの言葉を原稿にしてもらえないか」ということでした。

それに対しては、「通と言えばカー」(道を通るのはカー)、「痛と言えば母」(痛みを訴えるお母さん)といったようにダジャレ原稿を送りました。

どう考えても「ツーと言えばスリー」が秀逸で、会話しながらステップアップしていくのが“つうかあの仲”ではないかと今でも思っています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕