Age free岡山38 歩き方を変えて血糖値を下げる

糖尿病は血糖値が高い状態が続く病気で、今では国民的には成人の5人に1人が糖尿病か糖尿病予備群となっています。糖尿病は血糖値が一定以上になることによって診断されるので、血糖値を低く保つことが第一の対策となります。

そのために必要なのは、食事の改善と運動です。血糖は血液中のブドウ糖のことで、ブドウ糖が結合することによって糖質となります。そのことから糖質が多く含まれるご飯、パン、麺類を減らすことが初めの対応となります。

食事の改善によって血糖値が下がらないときには、食事の改善とともに運動がすすめられます。そして、食事療法でも運動療法でも血糖値が下がらないときに、初めて医薬品(血糖降下剤)が使われるのが原則となっています。

しかし、食事療法も運動療法もなしに医薬品が使われることがあります。これは正しい糖尿病の対応ではないわけですが、食事の量を大きく減らさなくても運動をしていれば血糖値を安定させることができます。

ところが、運動をしても血糖値が安定しない人がいます。それは運動の種類とブドウ糖の消費の関係が理解されていないことが原因となっています。その理解なしに、頑張って歩いても血糖値は下がりにくいのです。

糖尿病になると医師から歩くことがすすめられます。歩くことは簡単にできる運動だからですが、普通の速度で歩いていても血糖値は下がりにくくなっています。歩くのは有酸素運動で、有酸素運動に使われる筋肉は赤い色をした赤筋です。赤筋は脂肪酸をエネルギー源としています。普通歩行によって減らすことができるのは脂肪のほうです。

ブドウ糖をエネルギー源としている筋肉は白い色をした白筋で、これは無酸素運動によって消費されます。無酸素運動は息を止めてもできる運動を指していて、筋肉トレーニングが該当します。歩くことによって白筋を強化して筋肉トレーニングとするには、速歩きが向いています。

ずっと速歩きを続けるのは大変なので、普通歩行と速歩きを繰り返すインターバル式のウォーキングが血糖値が高い人にはすすめられています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕